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雑談から始まった「高崎豚まん」プロジェクト。群馬の食材だけで作る豚まんの試作裏側

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雑談から始まった「高崎豚まん」プロジェクト。群馬の食材だけで作る豚まんの試作裏側

豚まんを割ったところ

冬になると、無性に食べたくなる豚まん。

実はいま、群馬の食材だけで作る「高崎豚まん」を開発していて、今年12月に発売予定です。

きっかけは、いつもの八百屋さんとの、ほんの何気ない雑談でした。

今回は、ラジオで撮った試作の様子と一緒に、

豚まんプロジェクトの裏側をお話しします。

かえる
今回はレシピではなく、コラム記事です。
豚まんの分量は企業秘密なのでナイショですが、こだわりはたっぷりお話しします!
料理つくりながラジオ #34「豚まん」の試作をしながら
Spotifyのビデオポッドキャストでも配信中

始まりは、八百屋さんとの何気ない雑談

このプロジェクトが始まったのは、2024年の秋ごろ。

いつも野菜を仕入れている八百屋さんと話していて、

「冬のこういう寒い時期に、豚まんとか作れたらいいですよね」

「あったら美味しいですよね」

そんな、本当にたわいもない会話でした。

そこで僕が「じゃあ、作ってみます」と言ったのが、すべての始まりです。

物事が始まるきっかけって、意外とこういう雑談の中にあるのかもしれません。

なぜ「群馬」で「豚まん」なのか

豚まんプロジェクトのテーマは、群馬の新しいお土産をつくること。

群馬のお土産というと、ラスクなどが有名ですが、

「それだけだとちょっと寂しいよね」という思いがありました。

そこで改めて群馬の食材を見てみると、豚まんにぴったりの素材がそろっていたんです。

  • 豚肉:群馬は養豚が盛んで、おいしい豚肉が手に入る
  • 小麦:実は小麦の生産量も全国上位。生地には群馬県産の小麦「絹の波」を使っています
  • 玉ねぎ:もちろん地元で手に入る

「あれ、群馬の食材だけで豚まんが作れるじゃん」

ちょうど豚まんの話をしていたこともあって、そこから一気に話が進みました。

僕の役割は、レシピづくりなどの商品開発。

販売はパートナーに任せて、フレンチシェフの仕事のかたわら、豚まんと向き合っています。

具材のこだわり

豚まんの具材

具材は、群馬の豚肉を中心に、旨味を重ねていく設計です。

  • 豚肉は粗挽き。肉らしい食感が残ります
  • 玉ねぎは粗みじん。細かすぎない方が、食べたときに食感が残っていい感じに
  • 干し椎茸で旨味をぐっと強く
  • 油ねぎで、旨味・甘み・コクを一気にプラス
  • 片栗粉で肉汁を閉じ込める
  • 塩はフランス・ゲランドの塩。さらに塩麹も
  • 仕上げのごま油は香りの要。これは必須です
玉ねぎを粗みじん切りにする

意外と大事なのが、砂糖と塩のバランス。

ここで豚まんらしい味が決まります。

キッチンエイドで具材を混ぜる

材料をすべて入れたら、キッチンエイドでひとまとまりになるまで混ぜます。

練りすぎなくて大丈夫。

混ぜ終わった時点で、もうごま油と玉ねぎの香りがして、蒸す前から豚まんの匂いがするんです。

豚まんの具

混ぜた具はラップをして少し置いておきます。

素材から出た水分を干し椎茸が吸って、旨味がまわりに広がり、いちばんいい状態になります。

豚まんは「生地」で決まる

豚まんの生地をこねる

具ももちろん大事ですが、僕は豚まんのおいしさは「生地」で決まると思っています。

生地がおいしくないと、豚まんはおいしくならない。

だから生地は、試作に試作を重ねてきました。

ヒントにしたのは、中国の蒸しパン「饅頭(マントウ)」。

普通の豚まんとは、少し作り方が違います。

  • 油はラードではなくサラダ油。こちらの方が生地が軽くなる気がして、あえて選んでいます
  • ぬるま湯だけでなく牛乳も加える。これがマントウに近いやり方です
  • イーストとベーキングパウダーの両方でふくらませる
かえる
牛乳は温めすぎに注意!熱々だとイーストが死んでしまうので、ほんのり温かいくらいでOKです。
生地を丸める

ひとまとまりになったら、表面がつるっとするくらいに軽く丸めて、発酵へ。

今回は50分ほどで、2倍くらいにふくらみました。

発酵した豚まんの生地

発酵はさせすぎても、足りなくてもダメ。

そして不思議なことに、この生地はガス抜きをしすぎない方が状態がいいんです。

包み方は、ひたすら修行

豚まんを包む

生地は綿棒を使わず、手でポンポンと広げていきます。

具はたっぷり。

包み方は、551蓬莱の動画を何度も見て練習しました。

簡単そうに見えるけど、ここはもう修行です。

包み終えた豚まん

包んだら、もう一度25分ほど二次発酵させます。

蒸したてを、割ってみると

蒸し器で豚まんを蒸す

ふくらみをつぶさないよう、そっと蒸し器へ移して20分。

蒸し上がった豚まん

ふたを開けると、ふっくら蒸し上がっていました。

熱々を割ってみると……

豚まんを割ったところ

抜群にうまい。

やっぱり、蒸したての豚まんは最高です。

この日は、群馬の名産でもある榛名の梅を使った梅ペーストと合わせる試作も兼ねていました。

イベントでの反響と、これから

撮影した2025年11月の時点で、本格的に製造をスタート。

イベントにも出店していて、2,000個ほど売れるほどの反響をいただきました。

毎回のように売り切れてしまうのは、作り手としては本当にうれしいことです。

名前やパッケージなど、商品としてのブランディングも進めてきました。

そして、いよいよ発売へ

あれから1年。

試作と改良を重ねてきた豚まんは、今年(2026年)12月に発売予定です。

各種イベントでの販売に加えて、12月には高崎にお店を出す予定です。

商品名は、もう少しだけ秘密にさせてください。

ふるさと納税の返礼品として、「群馬の食材だけで作った豚まん」を全国に届けることも、これから進めていきます。

かえる
商品名やお店の情報は、決まりしだいこのブログやX(@kaeruchef)でお知らせします!

おうちで豚まんを作るなら

お店の味をそのまま家で再現するのは大変ですが、ポイントを押さえれば家庭でもおいしく作れます。

  • 手頃な豚肉を使うなら、粗挽きより細挽きがおすすめ。安い豚肉の粗挽きは、歯に挟まるような硬さが出やすいです
  • 干し椎茸などの細かい食材がなくても、シャンタンを使えば一発で味が決まります
  • 油ねぎの代わりに、ねぎや玉ねぎを油で揚げたものでもおいしく作れます
  • みじん切りはフードプロセッサーを使うと、早くて飛び散りません

なんでもない雑談から始まった豚まんプロジェクト。

群馬の食材のおいしさを、豚まんを通して届けられたらうれしいです。

12月の発売、ぜひ楽しみにしていてください。

それでは、今日も料理で幸せな時間をお過ごしください。

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